出張手配システムを探し始めると、機能一覧や料金表が並び、どれも同じように見えてきます。しかし総務・経理の方が本当に減らしたいのは、多くの場合「機能」ではなく手配そのものの作業時間です。
このページでは、当サイトが掲載している23社のうち、タイプの異なる3サービス(出張手配プラス/ビズバンスJTB出張予約/AI Travel)を、すべて同じ項目・同じ出典基準で並べました。優劣をつけるのではなく、自社の条件に当てはめて選ぶための材料としてご覧ください。
出張に関わるサービスは、大きく2つのタイプに分かれます。この違いを知らないまま比較すると、導入後に「思っていたのと違った」となりがちです。
「総務1人に手配が集中している」「担当者が駅まで切符を買いに行っている」という状態なら、まず見るべきはB(手配代行型)です。逆に「出張者が自分で予約する文化はあるが、申請と精算がバラバラ」ならA(セルフブッキング型)が合います。
今回の3社は、出張手配プラス=Bに近い/ビズバンスJTB出張予約=Aに近い/AI Travel=Aを軸にデータ活用を強化というように、それぞれ異なる性格を持っています。
総務・経理の方が実務で確認することの多い10項目で揃えました。グレーの表記は「公式サイトに記載がない」項目です。○×ではなく、実際の記載内容をそのまま掲載しています。
| 比較項目 | 出張手配プラス株式会社エルク | ビズバンスJTB出張予約JTBビジネストラベルソリューションズ | AI Travel株式会社トランスファーデータ |
|---|---|---|---|
| サービスの性格 | 手配代行型に近いオンライン予約に加え、完結しない手配はフォーム・メールでオペレーターに依頼できる。 | セルフブッキング型出張者本人が画面上で航空券・鉄道・ホテルをオンライン予約する。 | セルフブッキング型+AI支援出張要件を入力するとAIが旅程を提案し、予約・申請・仕訳までつなぐ。 |
| 初期費用 | 0円最低利用料金の設定なし。 | 10万円〜(税抜)詳細は要見積り。 | 公式サイトに記載なし個別プランの案内・デモを実施。 |
| 月額利用料 | 0円手配が発生した分のみ費用が発生する形。 | 3万円〜(税抜)詳細は要見積り。 | 公式サイトに記載なし要問い合わせ。 |
| 利用開始までの日数 | 最短3営業日契約から最短3営業日で利用可能。 | 最短3か月程度導入時期が決まっている場合は早めの相談が必要。 | 公式サイトに記載なし各社へ直接確認が必要。 |
| 手配できる範囲 | 飛行機/新幹線・JR/バス/レンタカー/ホテル/会議室/ウィークリーマンション/通訳/団体旅行/渡航ビザ/海外Wi-Fi/海外ガイド/海外旅行保険。JR券1枚から対応。 | 航空券/新幹線/ホテル/バス/レンタカー/会議室/ウィークリーマンション/通訳/団体旅行/渡航ビザ/海外Wi-Fi/海外ガイド/海外旅行保険。海外・パッケージツアーにも対応。 | 航空券/新幹線/ホテル/バス/レンタカー/会議室/ウィークリーマンション/通訳/団体旅行/渡航ビザ/海外Wi-Fi/海外ガイド/海外旅行保険。 |
| 立替をなくせるか | 月締めの一括請求に対応企業へ一括請求されるため、経理は領収書の突合や個別振込が不要。 | 法人一括請求に対応予約・実績データがシステムに反映され、精算書と領収書の突合が不要。 | 会社請求の一括払いに対応出張者の立替負担と経理の振込作業を削減。 |
| 経費精算・会計との連携 | 出張の手配・申請・経費精算まで対応。出張費は月締めで一括精算。 | 「ビズバンスJTB経費精算」と連携し、予約から精算まで同一シリーズで完結できる。 | 会計・経費精算システムとのAPI連携により、案件別の経理処理を自動化。 |
| 出張データの見せ方 | 拠点・部署単位での利用状況の可視化。経費負担先変更機能により「出張者」と「費用を負担する部門」が異なる場合にも対応。 | 予約・実績データの可視化により内部統制を強化。JTBから出張データに基づくコスト削減提案を受けられる。 | 部署・役職・プロジェクト別に出張費を可視化。案件単位の原価計算・収支管理に対応。 |
| 公表されている導入実績 | 3,000社以上(公式サイト記載)。 | ビズバンスJTBシリーズ累計800社100万ユーザー以上。 | 350社・12万人以上、年間20万件以上の出張をサポート(2025年8月時点)。 |
| あらかじめ確認したい点 | 電話サポートはあるが24時間対応ではないため、深夜・時差のある海外からの問い合わせ手段は事前確認が必要。 | 初期費用と月額の固定費が発生し、導入まで3か月程度かかるため、予算計上と導入スケジュールの確保が前提になる。 | 費用・導入日数が公開されていないため、比較の初期段階で見積りを取らないと他社と並べられない。 |
比較表を読み込む前に、この3つに答えておくと候補が自然に絞れます。
①で「総務が代行している」、②で「手配・変更対応の作業時間」、③で「固定費はかけたくない」を選んだ会社は、手配代行型を軸に見るのが近道です。
①で「出張者本人が予約」、②で「立替精算」や「出張費の可視化」、③で「予算を確保できる」を選んだ会社は、セルフブッキング型のほうが運用に乗りやすくなります。
同じ「向いている条件」と「確認したい点」のフォーマットで3社分をまとめました。当てはまる数が多いものから資料請求するのが効率的です。
3社いずれを選んだ場合でも、共通して減る業務と、タイプによって残る業務があります。
| 業務 | 手配代行型を選んだ場合 | セルフブッキング型を選んだ場合 |
|---|---|---|
| 交通・宿泊の検索と予約 | 依頼すれば代行してもらえる範囲がある | 出張者本人がシステム上で実施 |
| 変更・キャンセル対応 | 依頼ベースで対応してもらえる場合がある | 出張者本人がシステム上で実施 |
| 立替・振込処理 | 一括請求により大幅に削減(3社とも対応) | |
| 領収書と精算書の突合 | 予約データが連携されるため削減(3社とも対応) | |
| 出張費の集計・部門按分 | システム上で可視化(切り口は各社で異なる) | |
| 社内への使い方の周知 | 依頼フォーム・メールの運用ルールづくりが中心 | 出張者全員への操作説明と定着支援が必要 |
つまり「立替をなくす」「突合をなくす」だけが目的なら、3社のどれを選んでも効果は得られます。分かれ目は、予約という作業を社内に残すかどうかです。ここを先に決めてから比較表に戻ると、判断が早くなります。
費用・機能・導入事例をより詳しくまとめています。
特徴
各拠点・他部署の利用状況を可視化できるシステム。全社的な支出管理も可能で出張データからコスト削減提案にも対応。
経費負担先変更機能により、「出張者」と「費用を負担する部門」が異なる組織でも安心。部門間の精算トラブルを防ぎ、月次集計や仕訳処理も迅速化。
特徴
海外航空券やホテルを法人割引でリアルタイム予約。現場で空席や価格を即確認可能。最安値や割引運賃を自動で選択でき、自然にコスト削減を実現。
APIを通じて25社の会計ソフトと連携可能。データはCSV形式で出力。海外出張の多通貨精算データも自動取り込み、経理処理のスピードと正確性UP。
特徴
出張経費を部署・役職・プロジェクトごとに可視化。プロジェクト単位の原価計算や収支管理が可能。利益率や予算管理の精度を向上。
会計・経費精算システムとのAPI連携で、案件別の経理処理を自動化。月次決算のスピードアップ、ミス防止、責任範囲の明確化を実現。