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イタリア出張の海外入国、出国から滞在情報

ここでは、2025年におけるイタリアへの入国・出国・滞在事情をまとめています。あわせてイタリア出張に必要なビザ手続き、滞在に関する情報、帰国時の情報などについて解説します。

入国の制限

現在、日本国籍の方が90日以内の商用目的でイタリアへ渡航する場合、ビザは不要です。シェンゲン域離脱予定日から3か月以上残存有効期間のある10年以内発行のパスポートを用意し、入国審査官にビジネス目的を説明できる書類(招待状・日程表など)を携帯しましょう。新型コロナ関連の水際措置は2022年6月に撤廃済みで、ワクチン証明書や陰性証明書の提示義務はありません。

注意したいのはEUの新制度です。出入国記録を自動化する「EES」が2025年10月に稼働予定、その半年後の2026年末からはビザ免除渡航者に電子渡航認証「ETIAS」が必須となります。ETIASはオンライン申請(費用7ユーロ、有効3年)で、出発の少なくとも72時間前までに取得しておくと安心です。

※参照:在イタリア日本国大使館「イタリアにおける新型コロナウイルス感染関連情報」(https://www.it.emb-japan.go.jp/itpr_ja/covid_19.html)

入国/帰国後の制限

日本側も2023年4月29日以降、水際対策を大幅に緩和し、ワクチン接種証明や出国前陰性証明は不要となりました。到着時に発熱など症状がある場合のみ任意検査の対象ですが、陽性でも隔離義務や公共交通機関の利用禁止はありません。税関申告はオンラインサービス「Visit Japan Web」で事前登録するとQRコード一つでスムーズに通過できます。

※参照:在イタリア日本国大使館「イタリアにおける新型コロナウイルス感染関連情報」(https://www.it.emb-japan.go.jp/itpr_ja/covid_19.html)

滞在情報

イタリア国内のマスク着用義務は公共交通機関も含めてほぼ解除済みですが、病院や介護施設では依然として着用が求められる場合があります。2024年7月の省令により、義務の有無は各医療機関の判断に委ねられましたので、施設入口の掲示を確認しましょう。

イタリア出張のために用意すること

海外出張成功の鍵は「余裕ある準備」です。以下4つの項目をしっかり押さえましょう。

イタリアビザを準備する

90日以内の短期滞在はビザ免除ですが、過去180日間での滞在日数を通算して90日を超えないか要確認です。超過する場合は長期ビザ(タイプD)を本人申請します。さらにETIAS導入後はビザ免除でも事前認証が必要になるため、パスポート残存期限と併せて3年以上余裕を持つと安全です。申請サイトはモバイル対応なので、スマートフォンで10分ほどで登録できます。

航空券の手配とホテルの予約

東京‐ローマ間はITAエアウェイズ、名古屋・関空からはエールフランスやルフトハンザの乗り継ぎ便が主流です。イタリアは交通ストライキが頻発するため、時間変更・払い戻し可のフレックス運賃を選ぶと安心。ホテルは「Centro Storico(旧市街)」や駅周辺が便利ですが、展示会場が郊外にある場合は近隣のビジネスホテルを選ぶと移動コストを圧縮できます。

海外旅行保険に加入する

イタリアの医療費は救急外来でも数百ユーロ以上、入院すると1日1,000ユーロ近くかかることも。クレジットカード付帯保険の補償上限は多くが200〜300万円で、緊急輸送費を賄い切れません。疾病治療1,000万円+救援者費用1,000万円のプランを選び、キャッシュレス診療対応の提携病院を確認しておきましょう。アプリで保険証券と診療窓口の位置を保存しておくと万が一の際に役立ちます。

出張に必要な持ち物

仕事道具以外でも以下の持ち物を準備しておくとよいでしょう。

  • 電源変換プラグ:主にCタイプ、古い建物ではLタイプも。マルチプラグとUSB-A/Cポート付きのタップが便利。
  • 石畳対応の革靴:滑り止めソールが疲労軽減に効果的。
  • 現金とカード:チップ文化は弱いものの、トイレや小規模カフェでは現金のみの場合も。50ユーロ以下の少額紙幣を準備しておきましょう。
  • 翻訳&交通アプリ:「Google Translate」はイタリア語⇆日本語オフライン辞書を事前にダウンロードし、「Moovit」や「Trenitalia」で列車遅延情報を確認しましょう。
  • ストール・上着:教会や官公庁では肌の露出を避ける礼儀があります。

イタリア出張をするときの注意点

準備が万端でも、現地で思わぬ落とし穴に遭遇することがあります。以下5つのポイントを押さえて、スムーズかつ安全にビジネスを進めましょう。

シェンゲン協定域内の移動と入国スタンプ

乗り継ぎ地がフランクフルトでもパリでも、最初の到着空港で入国審査を受け、パスポートにシェンゲン入国スタンプが押されます。スタンプが無いまま滞在すると出国時に不法滞在扱いになる恐れがあるため、必ず確認しましょう。スタンプ漏れに気づいたら、Transit Policeカウンターで押印を依頼しましょう。

イタリアへの現金・物品の持ち込み規制

10,000ユーロ相当以上の現金・小切手・金貨を持ち込む場合は税関申告書を提出します。無申告で発覚すると没収や最大50%の罰金が科されることも。EUでは2021年6月に規則が強化され、貴金属類も対象となりました。

また麻薬・偽ブランド品・種子や土付き植物などは禁止・規制品。ソーセージ等の肉製品は日本への持ち込みも不可なのでお土産選びに注意しましょう。

イタリアでのマナー・習慣

イタリア人は会話好きで、初対面でも笑顔とアイコンタクトを大切にします。ビジネスシーンではまず固い握手で挨拶し、「Piacere(ピアチェーレ)=はじめまして」と名乗るのが定番です。相手の役職や年齢が分からない間は敬称の「Lei」を使い、距離が縮まってから「tu」に切り替えると失礼がありません。

食事の際にパスタをすすったり、ナイフで麺を切る行為はマナー違反とされています。レストランではサービス料(Coperto)が請求書に含まれることが多いので、チップは端数を切り上げる程度(1〜2ユーロ)で十分です。教会訪問時はノースリーブやショートパンツを避け、夏でも薄手のストールを携帯すると安心。時間には比較的ルーズですが、ビジネス会議だけは開始5分前集合が好印象です。

空港から市内への移動とタクシー利用の注意

ローマ・フィウミチーノ空港⇔市内(アウレリアヌス城壁内)は定額55ユーロで、荷物代込み・チップ不要です。白い車体に「TAXI」サインと市章、運転席後部に料金表があるか確認し、白タクの勧誘は即座に拒否しましょう。ミラノ・マルペンサ空港では中央駅まで定額110ユーロ前後です。

ヴェネツィア滞在時の入島税

日帰り客に対する「Venice Access Fee」は2025年に29日→54日へ拡大され、8:30〜16:00の間に旧市街へ入る場合に適用されます。公式サイトで前日までに予約すれば5ユーロ、当日申請や無許可入島は10ユーロ+罰金。ホテル宿泊者は免除ですが、予約確認書の提示が求められます。

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