こちらのページでは、出張期間に休日を挟む場合に手当は支給されるのか?という点について紹介しています。
まず休日労働はどのように規定されているのかというところから、出張時の土日は休日出勤に当たるのか、また出張に備えて土日に移動した場合は休日出勤としてみなされるのか、といった内容についてまとめています。
長期の出張が多く、休日の扱いがどうなっているのかよくわからない、という方はぜひ参考にしてみてください。
労働基準法では、労働者の休日について「使用者は労働者に対して1週間に1回以上または4週間に4回以上の休日を与えなければならない」と明記されています。
これは、「法定休日」と呼ばれるもので、この法定休日に労働した場合に「休日労働」とみなされます。
この休日労働に対する手当の支給については、通常賃金の135%を支給すると定められています。
現在は土日を休みとした週休2日制を採用している会社が多いですが、例えば休日労働を日曜と定めている会社の場合、土曜日は法定外休日として扱われることになります。
そのため、法定外休日に労働したとしても休日労働とはみなされない点に注意が必要です。
このように、どの日に働くと休日労働とみなされるかは、それぞれの会社の規定によります。
中には「休日労働とは、会社が休みの日に働くこと」というイメージを持っている方も多いかもしれませんが、厳密にいうと異なる場合もありますので、ここでしっかりと確認しておきましょう。
出張は日帰りから長期に渡るものまでさまざまです。
中には、出張期間に土日が含まれるというケースも多く見られますが、この場合の土日は休日出勤に当たるのか?という疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
例えば土日休み、日曜を休日労働としている会社の場合で、金曜から翌週の木曜日までの出張というスケジュールを組んだとすると、この出張では土日を挟むことになります。
このように土日を通常通り休日としているケースでは、出張に土日を挟んだとしても土日は労働しているとはみなされません。
たとえ出張先のホテルで過ごしており、家に戻れない状況だったとしても、土曜日と日曜日は労働時間として拘束されているわけではなく自由に過ごせることから、労働時間としてはみなされないといえます。
さらにこの場合に土曜日に労働をしたとしても、日曜日を休日労働と定められていることから休日手当の支給はありません。
ただ、労働時間が40時間を超えてしまう場合には、別途代休をとる必要が出てくるという点にも注意が必要です。
また、海外出張の場合には、出張先の祝日についても考えておきましょう。
出張期間に出張先の国の祝日が入る場合には、出張者の意思とは関係なく仕事を休むということになります。
例えば金曜日が祝日となり、仕事が休みとなったとしても、一般的にはその分の賃金が支払われます。
また、出張は月曜日からであるものの、土日に移動しておく、というケースもあります。
この場合、土日が移動日となりその分の休日手当がつくのか気になる方もいるのではないでしょうか。
結論としては、土日などの休日に移動のみ、となった場合では休日手当の支給は行われません。
これは、移動時間は使用者の指揮下にあるわけではなく労働時間としてみなされないためです。
ここでポイントとなってくるのが、「使用者の指揮下にあるかどうか」という点です。
そのためたとえ金曜日に移動したとしても使用者の指揮下にない場合には、労働時間としてみなされない、ということになります。
こちらのページでは、出張期間に休日を含む場合の扱いや、休日に移動を行う場合の扱いについて紹介してきました。
まずは、どのような場合に休日手当てが支給されるのかを把握しておくことがポイントとなってきます。
そのため、土日休みでたとえ出張で家に戻れなかったとしても、土日が労働時間として拘束されていない場合には、休日手当は支給されないということは覚えておくと良いでしょう。
ただし、休日や出張に関する規定はそれぞれの会社によって異なります。
不明な点がある場合には、まずは自分の会社の出張旅費規定を確認するところからはじめてみると良いでしょう。
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