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BTMの認知度が日本で低い理由と抱える課題

BTMの認知度が低い理由は? BTMの認知度が低い一番の理由は、企業がBTMのコンセプトを理解できていないことにあります。BTMは、出張手配を総合的に管理するサービスです。出張手配業務や精算業務も簡単になります。しかし、出張手配は旅行会社に依頼して、精算は社内システムで実施、スケジュール管理は出張者本人が行うというように、出張業務の工程ごとにバラバラになっている企業が多いようです。BTMを導入すれば、これらが一元管理できて便利になりますが、その価値が伝わっていません。 実はBTMは、料金だけでなく、航空会社のラウンジが無料で利用できるなど、出張者の快適性も向上するサービス。しかしこうしたメリットがあっても、現状で特に不便を感じていない出張者が多く、BTMの必要性に迫られていないため、認知度が上がりません。

会社指定されている旅行会社がある

会社指定の旅行会社で手配業務のみ依頼

海外出張の際に、航空券や宿泊施設を手配する方法としては、会社指定されている旅行会社に依頼している会社が多いです。会社指定の旅行会社はあるものの、その会社にBTMまで実施している企業は少数。旅行会社には、手配業務だけを依頼しています。

出張規定が軽視されがち

依頼方法は、メール・電話が圧倒的多数です。システムを使用するのではなく、人の手を介するサービスが好まれている傾向がみられます。この手配方法で課題になるのが出張規定です。人の手が介在することで、出張規定が守れない可能性が高まります。出張者は「おおよそ分かっている」として出張規定への意識が低いです。経営者側が意識してルールに沿ったシステムを用意する必要があるでしょう。

旅程管理アプリ半数以上は利用経験なし

アプリの利用者は約15%

2017年にセーバージャパンが実施した調査によると、欧米では一般的な「旅程管理アプリ」を使用している出張者は約15%でした。半数以上は、アプリの利用経験そのものがありません。

半数以上は紙の旅程表を使用

調査時点で最も多い旅程管理方法は、旅行会社からもらう旅程表を持参するというものでした。プリントして持参するなど、紙ベースでの管理が61.5%を占めています。日本においてペーパーレス化は進んでいる途中なので、今後アプリの利用が増えると考えられるでしょう。アプリに求められる機能は、「フライトチェックイン/ステータスの確認」「航空機のシートマップ表示」「ホテルマップ」「航空予約」などがあります。旅程管理アプリのほとんどがこれらの機能を網羅していますが、アプリの認知度が低いのが現状です。 (参照元:Travel vision https://www.travelvision.jp/news/detail/news-78800?pg=3)

まとめ

日本でBTMが浸透していない理由には、大きく2つあります。ひとつは、企業がBTMのサービスを理解していないことです。出張を一元管理できて、コストカットにつながり、出張者の快適さも高まることがいまひとつ認知されていません。もうひとつの理由は、出張者本人が現状に不満が少ないことです。しかし、そもそもBTMやアプリの存在が認知されていません。便利なものがあっても使ったことがなければ現状の不満も表面化しづらいでしょう。出張の無駄に対する企業の意識向上が必要です。
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