北欧スウェーデンへの出張、お疲れ様です。歴史ある美しい街並みと豊かな自然が魅力の国ですが、文化や習慣が日本と異なる点も多くあります。安心してビジネスに臨めるよう、入国手続きから現地の滞在情報、安全対策まで、出張前に確認しておきたいポイントをわかりやすく解説します。
2022年4月1日をもって、スウェーデン政府は新型コロナウイルス感染症に関する入国制限措置をすべて撤廃しました。
これにより、日本からスウェーデンへ入国する際、ワクチン接種証明書や渡航前の陰性証明書の提示は不要です。入国後の隔離措置もありません。
ただし、これは感染症に関する制限の話です。通常の税関・検疫ルールは引き続き適用されます。例えば、肉製品や乳製品、多くの果物や野菜は、EU圏外からの持ち込みが厳しく制限されています。また、10,000ユーロを超える現金(または相当額の外貨)を持ち込む・持ち出す場合は、税関への申告が義務付けられています。
スウェーデンから日本へ帰国・入国する際の手続きは、2023年4月29日をもって新型コロナ関連の水際措置が終了し、現在はワクチン接種証明書や出国前72時間以内の陰性証明書の提示は不要です。
発熱や咳などの症状がある方に対しては、主要な空港(成田、羽田、中部、関西、福岡)で「感染症ゲノムサーベイランス」と呼ばれる任意の検査が実施される場合があります。新たな感染症の流入を監視するためのもので、検査結果によって隔離されることはありません。
帰国時の手続きをスムーズにするため、税関申告や入国審査(日本人)を電子的に行えるVisit Japan Webの利用が推奨されています。事前登録しておけば、空港でQRコードを提示して通過できます。
スウェーデン国内では、新型コロナに関する公的な制限(マスク着用義務や集会制限など)は基本的に解除されています。公共交通機関や医療施設、商業施設などでも、マスクの着用義務はありません。もちろん、個人の判断で着用することは可能です。
スウェーデン滞在でマスク以上に意識したいのが文化や習慣です。特にスウェーデン人はパーソナルスペースを大切にします。見知らぬ人との距離が近いことや、大声での会話は好まれません。公共の場では静かに、落ち着いた行動を心がけると円滑なコミュニケーションにつながるでしょう。
日本国籍の方がスウェーデンへ出張(短期商用)や観光目的で渡航する場合、あらゆる180日の期間内で最大90日間までビザ(査証)不要です(シェンゲン協定)。
ただし、90日を超えて滞在する場合や、現地で報酬を得る活動(就労)を行う場合は、目的(就労や居住など)に応じた許可を事前にスウェーデン移民庁から取得する必要があります。
なお、ETIAS(エティアス)と呼ばれる電子渡航認証は、最新計画では2026年後半の開始見込みです(変更の可能性あり)。導入後は、ビザ免除国(日本を含む)でもシェンゲン域内渡航前のオンライン申請が必要になる予定です。
日本からスウェーデンの首都ストックホルム(アーランダ空港)へは、現在ANAの羽田–ストックホルム直行便(週3便程度)が就航しています。直行の選択肢は限られるため、座席が埋まりやすい時期は早めの手配が安心です。直行便が合わない場合は、ヘルシンキ、フランクフルト、コペンハーゲン、ドバイ、ドーハなどを経由する乗り継ぎ便の利用が一般的です。
ロシア上空の飛行を回避している影響で、以前より所要時間が長くなる傾向があります。乗り継ぎ時間も含め、余裕のあるスケジュールを組みましょう。
また、宿泊先はストックホルム中央駅周辺にビジネス向けホテルが多数あります。イベント時期は価格高騰や満室が発生しやすくなるため、出張の予定が確定したら早めに予約を取るようにしましょう。
スウェーデンは医療水準が高い一方で、旅行者が受診すると高額になることがあります。救急搬送・入院・手術などで多額の費用が発生する場合に備え、治療費・救援者費用を十分にカバーする海外旅行保険への加入を強くおすすめします。
なお、シェンゲンビザ申請者には3万ユーロ以上の補償が義務付けられていますが、ビザ免除で短期滞在する日本人には法的義務はありません(ただし加入推奨)。クレジットカード付帯保険を利用する場合も、補償内容(特に治療費用)が十分か事前に確認してください。
近年、ストックホルムやマルメなどの大都市では、ギャング間抗争に関連するとされる発砲・爆発事案が報じられています。旅行者が直接巻き込まれる可能性は高くありませんが、スリや置き引きは頻発しています。以下の場所では特に注意をしましょう。
貴重品(パスポート、財布、スマートフォン)は肌身離さず、バッグは体の前で保持。万一の際は緊急ダイヤル112(警察・救急・消防共通)へ連絡しましょう。
スウェーデンはキャッシュレス化が非常に進んでおり、店舗・レストラン・カフェ、公共交通機関の券売機などで「現金不可(No Cash)」の表示が珍しくありません。必ずVISA/Mastercardなどのクレジットカードを複数枚携行しましょう。デビットカードも広く利用できます。
現地ではスマホのタッチ決済やモバイル決済アプリSwishが一般的ですが、Swishは通常スウェーデンの銀行口座とBankIDが必要なため、旅行者はクレジットカード中心で問題ありません。
スウェーデンのタクシー料金は自由化されており、事業者により料金が大きく異なります。タクシー車両は黄色のナンバープレートを装着し、車外・車内に料金情報の掲示義務がありますが、法外な料金を提示する悪質事業者も存在します。
スウェーデン出張の手配は、航空券やホテルの予約だけでなく、長期滞在では就労許可の申請、現地の安全情報の収集、高額になりがちな経費の管理など、手間がかかります。こうした業務を一元管理して効率化できるのがBTM(Business Travel Management)です。
BTMを導入すると、航空券・ホテルの手配、経費精算、危機管理(現地の緊急情報の把握など)をシステム上で完結できます。出張者の負担軽減に加え、出張コストの可視化や削減にもつながります。遠方への出張が多い企業は、導入を検討する価値があるでしょう。
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